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急性脳梗塞(当該疾病の症状の発症時刻が明らかでない場合に限る。)
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急性脳梗塞を起こした患者さんに対し、発症後4.5時間以内の場合は、アルテプラーゼ静脈内投与による血栓溶解療法が行われています。この先進医療は、睡眠中発症など発症時刻が明らかでない急性脳梗塞に対しても、同様の治療法を応用するものです。
脳の血管が詰まる脳梗塞は、命にかかわる病気です。治療により命が助かったとしても、手足のまひなどの後遺症が生じる可能性が高く、寝たきりになって介護が必要になることもあります。アルテプラーゼ静脈内投与は最も有効な治療法ですが、発症後4.5時間を過ぎてから行うと、二次的な頭蓋内出血が起きる危険性があります。そのためこれまでは、正確な発症時刻がわからない患者さんには、別の治療法が用いられていました。
しかし、睡眠中に発症したり、失語や意識障害のために患者さんが発症時刻を伝えられないケースのなかには、本来、アルテプラーゼ静脈内投与の適応となる患者さんが少なくないとみられています。
頭部MRI検査で発症後4.5時間以内の可能性が高いと推測され、頭蓋内出血の危険性が低い患者さんに対してこの先進医療を行うことで、命が助かるだけでなく、後遺症を最小限に抑えられることが期待されます。介護が必要な重い後遺症を抱えた患者さんが減ることで、医療費や介護費の抑制につながる可能性もあります。 -
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2014/05/01~2019/07/31
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