• 先進医療情報ステーション TOP
  • 先進医療を知る
  • 先進医療検索
実施終了技術名

残存聴力活用型人工内耳挿入術

ざんぞんちょうりょくかつようがた じんこうないじそうにゅうじゅつ
この技術は「2014年4月30日」で先進医療に該当しなくなりました。
  • 適応症
    両側性感音難聴(高音障害急墜型または高音障害漸傾型の聴力像を呈するものに限る。)
  • 内容
    人工内耳は、聴覚障害者の内耳にある蝸牛(かぎゅう)に電極を接触させて聴覚を補助する器具です。両側の耳に起こる難聴の中でも、高音域は聞き取れないが低音部の聴力が残っているタイプの高音障害急墜型または高音障害漸傾型の患者さんでは、これまで人工内耳の技術は用いることができず、また有効な補聴器もないため治療の選択肢は多くありませんでした。
    この先進医療は、聴力のない高音部は電気刺激、聴力の残った低音部は音響刺激を併用し、スピーチプロセッサーと呼ばれる専用の体外器を用いて聴取するものです。
    手術は全身麻酔下で行われ、耳後部を切開し側頭骨を削開、蝸牛に孔を開けて電極アレイを挿入し、固定します。すでに保険診療下で実施されている通常の人工内耳挿入術と手法はほとんど同じですが、蝸牛の回転軸に沿った方向から電極を挿入する方法(round windowアプローチ)を用いることで、低音部に残された聴力を維持・活用することが可能となります。
    なお、この治療の有効性は、手術前、手術後6カ月および12カ月で、自由音場閾値検査および語音弁別検査が行われて評価されます。
    自由音場閾値検査では、手術前と比較して装用後2000Hz、4000Hz、8000Hzの平均聴力閾値が30dB以上改善した場合に改善例とします。また語音弁別検査では、日本聴覚医学会の語音聴力検査用語表(67S)語表を使用し、静かな環境で語音弁別検査を行い、手術前より最高明瞭度(語音弁別能)が改善した場合を改善例と判断します。
  • がんの分類
     
  • 部位・診療科分類
  • 技術の実施期間
    2010/08/01~2014/04/30
  • 医療機関
    • 過去に承認されていた実施医療機関
    都道府県 医療機関名 所在地 電話番号 医療機関の実施期間
    東京都 国家公務員共済組合連合会 虎の門病院終了 〒105-8470
    港区虎ノ門2-2-2
    03-3588-1111 ~2014/04/30
    長野県 国立大学法人 信州大学医学部附属病院終了 〒390-8621
    松本市旭3-1-1
    0263-35-4600 ~2014/04/30
    兵庫県 神戸市立医療センター中央市民病院終了 〒650-0047
    神戸市中央区港島南町2-1-1
    078-302-4321 ~2014/04/30
    長崎県 長崎大学病院終了 〒852-8501
    長崎市坂本1-7-1
    095-819-7200 ~2014/04/30
    宮崎県 宮崎大学医学部附属病院終了 〒889-1692
    宮崎市清武町木原5200
    0985-85-1510 ~2014/04/30
             

本サイトで扱う情報は2012年9月21日以降に更新されたものとなります。「過去」の実施技術・医療機関は、 2012年9月21日以降に終了したものを掲載しています。