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監修者あいさつ

五十嵐 隆(いがらし たかし)

国立成育医療研究センター理事長
東京大学名誉教授
先進医療会議座長
●プロフィール

1978年東京大学医学部医学科卒。同小児科、遠州総合病院小児科、清瀬小児病院腎内科、Harvard大学Boston小児病院を経て、2000年東京大学大学院医学系研究科小児医学講座小児科教授。東京大学医学部附属病院副院長、東京大学教育研究評議員を歴任し、2012年より国立成育医療研究センター理事長。

東京大学医師会会長・理事、こども環境学会会長、日本小児科学会監事、日本小児保健協会理事、日本保育協会理事、元日本学術会議第二部会員、元日本小児科学会理事・会長、元日本小児腎臓病学会理事長・理事、元日本腎臓学会理事などを兼任。

■治療の選択肢を広げる先進医療を、正しく知っていただくために

患者さんへの肉体的・精神的な負担やダメージが少なく、治癒効果が高い医療を目指して、医療技術の研究開発が進められています。最先端医療の進歩は日進月歩で、かつては考えられなかったような技術が、続々と開発され実用化されています。

 

しかし、最先端医療が公的医療保険の適用となるためには、安全性や有効性が確実に認められなければならず、承認までには長い時間がかかります。一方で、その間にも最先端医療を一刻も早く受けたいと待ち望む患者さんが少なくないことも事実です。

最先端医療を早期に受ければ、かつては治らなかった病気やけがが治る可能性が高まります。特に重い病気やけがの場合には、治療の選択肢が増えることは、患者さんにとってとても望ましいことです。

 

そこで、最先端医療の恩恵を少しでも早く患者さんが受けられるように「先進医療」という制度が制定されました。安全性・有効性を確保した上で、将来的に公的医療保険の適用となることを前提に、国(厚生労働省)によって医療技術とその実施医療機関が承認されています。

患者さんの負担は身体的・精神的負担のほか、医療費の負担もあります。最先端医療には、比較的安価な技術もありますが、数百万円という高額な医療費がかかる技術もあります。

現在の公的医療保険では混合診療が認められていないので、保険適用されていない医療を受ける場合、診察や検査、薬、入院などの費用も全額自己負担となり、患者さんの負担が重くなってしまいます。

この医療費負担を少しでも軽減できるよう、1984年に制定された「特定療養費制度」において、国が認めた特定承認保険医療機関での「高度先進医療」および「先進医療」では、特別に認められたいわゆる合法的な「混合診療」が可能になりました。

つまり、「高度先進医療」や「先進医療」にかかわる技術料は全額自己負担ですが、それに伴う診察や検査、薬、入院などの費用は公的医療保険の適用となります。「高度先進医療」と「先進医療」は、2006年制定の「保険外併用療養費制度」において、「先進医療」として再編成され、現在に至っています。

 

「先進医療」という言葉はご存知でも、どの医療機関でも実施されているわけではありませんので、その内容をご存知の方は少ないと思います。まずは、先進医療について正しく知っていただきたいと願い、このウェブサイトでは、先進医療に関する基礎的な知識および現在「先進医療」と認められている医療技術とその実施医療機関をご紹介しています。

また、皆さまにご理解を深めていただけるよう、医療技術1つ1つについて、わかりやすい解説を添えています。多角的な検索方法をご用意しておりますので、目的に合わせてご活用ください。

「先進医療情報ステーション」が、皆さまに先進医療を知っていただくツールとしてご活用いただき、治療の選択肢が広がるためにお役に立てば幸いです。