• 先進医療情報ステーション TOP
  • 先進医療を知る
  • 先進医療検索
実施終了技術名

胸腔鏡下動脈管開存症手術

きょうくうきょうか どうみゃくかんかいぞんしょうしゅじゅつ
この技術は「2014年3月31日」で先進医療に該当しなくなりました。
  • 適応症
    動脈管開存症(最大径が10mm以下であって、石灰化、感染または瘤化していない動脈管に係るものに限る。)
  • 内容
    動脈管は、まだ肺呼吸をしていない胎児期に大動脈と肺動脈をつないでいる血管で、通常は生後数週間で自然に閉鎖します。自然閉鎖しない場合は、先天性心奇形の動脈管開存症となり治療が必要になります。先天性心奇形における動脈管開存症の割合は、5~10%です。
    開存している動脈管の直径がごく小さければ、成人になるまでとくに症状があらわれないことが多く、薬物療法やカテーテルコイル塞栓術で根治が可能です。
    動脈管の開存径が大きい場合や、低出生体重児であった場合は、細菌性心内膜炎などの感染症を起こす危険が高く、心不全などを起こして重篤な状態に陥りやすいので、早期に手術による根治治療が必要になります。
    胸部を大きく切開する開胸手術が一般的ですが、患者への負担が大きいので術後7~14日間の入院が必要になります。また手術の後遺症として、成長とともに胸郭変形、側弯症、乳房変形などが高い割合で生じることが問題となっています。
    新しい胸腔鏡下動脈管開存症手術では、胸部に3カ所ほど5~10mmの小さな孔を開けます。そこから胸腔鏡や手術器具を挿入して操作し、動脈管をチタンクリップで挟んで完全に閉鎖します。
    従来の開胸手術に比べて傷が小さいため、術後の疼痛も少なく、入院期間も短期で済むので患者さんのQOL(生活の質)を保つことができます。手術による合併症や後遺症についても、特に問題は報告されていません。胸腔鏡下動脈管開存症手術は、的確な治療が行えて、かつ安全性が高く、経済的にもメリットがある技術です。
  • がんの分類
     
  • 部位・診療科分類
  • 技術の実施期間
    2010/01/01~2014/03/31
  • 医療機関
    • 過去に承認されていた実施医療機関
    都道府県 医療機関名 所在地 電話番号 医療機関の実施期間
    群馬県 群馬県立小児医療センター終了 〒377-8577
    渋川市北橘町下箱田779
    0279-52-3551 ~2014/03/31
    神奈川県 学校法人 北里研究所 北里大学病院終了 〒252-0375
    相模原市南区北里1-15-1
    042-778-8111 ~2014/03/31
             

本サイトで扱う情報は2012年9月21日以降に更新されたものとなります。「過去」の実施技術・医療機関は、 2012年9月21日以降に終了したものを掲載しています。