- 脊椎感染症
- 高齢者人口の増加とともに、難治性の脊椎感染症を併発する患者が増えています。脊椎感染症は脊椎(背骨)に細菌が感染することで起こりますが、高齢者は全身の免疫機能が低下しているため発症が増えているとみられます。
従来の治療法は、抗生物質の内服と装具による保存療法と、全身麻酔のもとで行う病巣掻爬および骨移植の外科治療です。しかし外科治療は体へのダメージが大きく、全身状態の悪い患者の場合は、術後の合併症発症が大きな問題となります。
新しい最小侵襲椎体椎間板掻爬洗浄術は、内視鏡を用いた体への侵襲が小さい術式です。1cmほどの小さな切開口から内視鏡やラジオ波凝固装置を挿入し、X線透視下に椎体椎間板の感染病巣の掻爬と洗浄を行います。全身麻酔よりも体への負担が少ない局所麻酔と静脈麻酔下で行うことができ、手術時間も約45分と短時間で済みます。
最小限のダメージで感染病巣を効果的に治療できるので、従来は治療が難しかった高齢者や複数の余病がある患者さんに施行することが可能です。
この治療法によって感染を短期間で鎮め、疼痛の改善や長期の入院臥床からの回復を早めるなど、患者さんのQOLを維持することが期待されます。 - 2011/07/01~2018/03/31
- 過去に承認されていた実施医療機関
都道府県 医療機関名 所在地 電話番号 医療機関の実施期間 北海道 北海道大学病院 〒060-8648
札幌市北区北14条西5011-716-1161 ~2018/03/31
本サイトで扱う情報は2012年9月21日以降に更新されたものとなります。「過去」の実施技術・医療機関は、 2012年9月21日以降に終了したものを掲載しています。