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実施終了技術名

重症心不全に対する免疫吸着療法

じゅうしょうしんふぜんにたいする めんえききゅうちゃくりょうほう
この技術は「2017年3月31日」で先進医療に該当しなくなりました。
  • 適応症
    重症心不全 (心抑制性抗心筋自己抗体が陽性であって、従来の治療法に抵抗性を有するものに限る)
  • 内容
    心不全とは、心臓のポンプ機能が低下し、全身に十分な血液を送れなくなった状態を言います。呼吸困難、むくみ(浮腫)、胸部圧迫感、腹部膨満感、全身倦怠感、疲労感、めまい、尿量減少などが自覚症状としてあらわられます。
    心不全が起きる原因の一つである拡張型心筋症は、ゴムが伸びた風船のように、心臓の筋肉が伸びて大きくなるもので、重症の場合は、心臓移植を検討されることもあります。
    拡張型心筋症をはじめ重症の心不全では、「心抑制性抗心筋自己抗体」と呼ばれる抗体の増加がみられ、これを完全に除去することで治療効果が上がることが多くの研究でわかっています。そのため、重症心不全(特に拡張型心筋症)に対する免疫吸着療法に関する治験が、わが国や欧米で進められています。
    しかし、従来の治療法に抵抗性があり(効果が期待できず)、治験の対象外となった患者さんにおいても、「心抑制性抗心筋自己抗体」の除去が奏功することが予測される症例が少なくないことから、この先進医療技術は、治験対象外となった患者さんに対して、病因自己抗体除去を目的としたアフェレシス治療(従来の血漿交換療法の一種で、病因物質を運ぶ血漿を除去し、新鮮凍結血漿あるいは置換液に置き換える方法)を行うものです。
    具体的には、患者さんの血液を静脈から採取し、血漿分離機を用いて血球と血漿とに分離します。その後、選択式血漿成分吸着器で自己抗体を除去した血漿を、血球とともに静脈から体内へ戻します。1回当たりの血漿処理量は1.5リットル、治療時間は2~3時間程度です。一度除去しても自己抗体が再び増加することもあるので、1クール当たり3~5回の治療を3~6カ月ごとに受けることが望まれます。
  • がんの分類
     
  • 部位・診療科分類
  • 技術の実施期間
    2012/12/01~2017/03/31
  • 医療機関
    • 過去に承認されていた実施医療機関
    都道府県 医療機関名 所在地 電話番号 医療機関の実施期間
    東京都 北里大学 北里研究所病院終了 〒108-8642
    港区白金5-9-1
    03-3444-6161 ~2017/03/31
             

本サイトで扱う情報は2012年9月21日以降に更新されたものとなります。「過去」の実施技術・医療機関は、 2012年9月21日以降に終了したものを掲載しています。