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実施終了技術名

C型肝炎ウイルスに起因する肝硬変に対する自己骨髄細胞投与療法

しーがたかんえんういるすにきいんする かんこうへんにたいする じここつずいさいぼ ... >>
この技術は「2021年9月30日」で先進医療に該当しなくなりました。
  • 適応症
    C型肝炎ウイルスに起因する肝硬変(Child-Pugh分類による点数が七点以上のものであって、従来の治療法<肝移植術を除く。>ではその治療に係る効果が認められないものに限る。)
  • 内容
    C型肝炎ウイルスの感染が持続し、肝臓に繰り返し炎症が起こる慢性肝炎になってしまうと、以前は治療が困難とされていました。しかし現在では、新しい抗ウイルス薬の開発やインターフェロン療法の進歩により、多くの患者さんで肝炎の原因であるウイルスを排除し、治癒することができるようになっています。ただし、慢性肝炎が悪化して非代償性肝硬変へと進行している患者さんは、基本的にこれらの治療の適応とはされていません。
    慢性肝炎の状態が長く続くと、組織が破壊されて肝臓は小さく硬くなって機能が低下していきます。これが肝硬変の状態で、初期にはあまり自覚症状がありません。非代償性肝硬変とは、肝臓機能の低下が進行して、全身にさまざまな症状がみられる状態です。全身倦怠感(けんたいかん)、腹部の張り、腹痛などの症状から、さらに重症になると黄疸(おうだん)や腹水、浮腫などの症状があらわれます。
    非代償性肝硬変の唯一の根治療法は、肝移植です。しかし、肝移植の手術は患者さんの体への負担が非常に大きいうえ、移植のための肝臓を提供するドナーも不足していることなどから、手術が行われる症例は限られているのが現状です。
    自己骨髄細胞投与療法は、肝移植以外に治療法がない非代償性肝硬変に対して、治療効果が期待されている先進医療技術です。全身麻酔下で患者さんの骨髄液を約400ml採取し、それを精製して取り出した細胞(自己骨髄細胞)を末梢静脈から約2-3時間かけて投与します。自己骨髄細胞を投与することで、破壊されて硬くなった肝臓組織を改善へと導き、低下した肝機能を改善させます。この治療法によって、肝硬変患者のQOLが高まることが確認されています。
    肝移植では、ドナーを見つけなければならないことや、移植した臓器への拒絶反応を抑えるための免疫抑制剤の長期投与が必要など、手術による体への負担以外にも問題点があります。それに対し、自己骨髄細胞投与療法では、投与されるのが患者自身の骨髄細胞なのでドナーを探す必要や拒絶反応の心配がなく、手術による体への負担も少ないので、安全な治療が行えると期待されています。
  • がんの分類
  • 部位・診療科分類
  • 技術の実施期間
    2013/06/01~2021/09/30
  • 医療機関
    • 過去に承認されていた実施医療機関
    都道府県 医療機関名 所在地 電話番号 医療機関の実施期間
    山口県 山口大学医学部附属病院終了 〒755-8505
    宇部市南小串1-1-1
    0836-22-2111 ~2021/09/30
             

本サイトで扱う情報は2012年9月21日以降に更新されたものとなります。「過去」の実施技術・医療機関は、 2012年9月21日以降に終了したものを掲載しています。