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実施終了技術名

自己口腔粘膜および羊膜を用いた培養上皮細胞シートの移植術

じここうくうねんまく および ようまくをもちいた ばいようじょうひさいぼうしーと ... >>
この技術は「2017年11月30日」で先進医療に該当しなくなりました。
  • 適応症
    スティーブンス・ジョンソン症候群、眼類天疱瘡または熱・化学腐食に起因する難治性の角結膜疾患(角膜上皮幹細胞が疲弊することによる視力障害が生じているもの、角膜上皮が欠損しているもの、または結膜嚢が癒着しているものに限る。)
  • 内容
    皮膚や眼の粘膜に炎症が起きるスティーブンス・ジョンソン症候群や、角膜上皮幹細胞疲弊症(角膜上皮幹細胞が失われて角膜上皮が再生されなくなり、やがて角膜が混濁して著しい視力低下や失明を起こす疾患)などの難治性角結膜性疾患は、ときに失明をきたすこともある重症疾患です。
    進行すると上皮移植を行う必要があります。従来の移植術では、亡くなった人(ドナー)から提供される角膜または角膜上皮を用いていました。
    ただし、圧倒的にドナーが不足していたり、移植後の拒絶反応の発生率が高いことが課題となっています。また、スティーブンス・ジョンソン症候群や、眼類天疱瘡、重症熱・化学腐食が原因の角結膜疾患では、上皮移植後の予後(治療後の経過)は極めて悪く、視力改善が難しいことも課題でした。
    この先進医療は、患者さん自身の口腔粘膜を採取し、そこから角膜上皮とよく似た性質を持つ口腔粘膜上皮細胞を取り出して羊膜基質上で培養し、「自己培養口腔粘膜上皮シート」を作り、それを角膜に移植し、角膜再建(視力改善、上皮修復)および結膜嚢再建(癒着解除)を図るものです。羊膜とは胎盤の一部です。
    移植後の効果として、1)視力障害の患者に対しては視力の回復、2)亜急性遷延性上皮欠損の患者に対しては上皮欠損の修復、3)結膜嚢癒着に対しては癒着の解除と長期間の再癒着の予防、などが挙げられます。
    この技術では、ドナーを探す必要がなく、患者さん自身の細胞から上皮シートを移植するので、拒絶反応のリスクも極めて低く、免疫抑制薬などの投与も抑えられることから、体への負担も軽くなります。移植後の眼表面の状態も長期に安定し、高い治療効果が期待されます。
  • がんの分類
     
  • 部位・診療科分類
  • 技術の実施期間
    2013/07/01~2017/11/30
  • 医療機関
    • 過去に承認されていた実施医療機関
    都道府県 医療機関名 所在地 電話番号 医療機関の実施期間
    京都府 京都府立医科大学附属病院終了 〒602-8566
    京都市上京区河原町通広小路上ル梶井町465
    075-251-5111 ~2017/11/30
    兵庫県 先端医療センター終了 〒650-0047
    神戸市中央区港島南町2-2 先端医療センター2F
    078-304-5200 ~2017/11/30
             

本サイトで扱う情報は2012年9月21日以降に更新されたものとなります。「過去」の実施技術・医療機関は、 2012年9月21日以降に終了したものを掲載しています。