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実施中技術名

偽腔拡大に対する血管内治療

ぎくうかくだいにたいする けっかんないちりょう
  • 適応症
    大動脈解離(術後に偽腔が拡大したものに限る。)
  • 内容
    この先進医療は、血管内に筒状の金網(ステントグラフト)を留置して、血管にできた亀裂を塞ぐ治療法です。
    血管は、血液の流れる側から「内膜」「中膜」「外膜」の3層構造をしています。内膜に亀裂が生じ、そこから血液が中膜に流入して「偽腔」という血液の流れる場所をつくり、血管壁が縦方向に裂ける病気を大動脈解離といいます。
    この先進医療の適応となるのは、大動脈解離の治療を受けた患者さんで、術後に大動脈から枝分かれした血管に残った亀裂のために、偽腔が拡大したケースです。偽腔が拡大すると、血液が本来流れている大動脈が圧迫されて狭くなり、血流量が減少してしまいます。また、偽腔への血液量が増加し、内膜と中膜がなく外膜だけからなる偽腔側の血管壁が膨らんで大動脈瘤ができます。この外膜だけの血管壁にて形成される大動脈瘤は、正常の血管壁にて形成される大動脈瘤に比べて圧力に対して弱く、破裂する危険性が高くなります。
    ステントグラフトで亀裂部分を覆って血液が流入しないようにして偽腔の拡大を防ぎ、偽腔に形成された大動脈瘤を縮小させる効果などが期待されます。
  • がんの分類
     
  • 部位・診療科分類
  • 技術の実施期間
    2020/02/01~
  • 医療機関
    • 現在承認中の実施医療機関
    • 過去に承認されていた実施医療機関
    都道府県 医療機関名 所在地 電話番号
    大阪府 国立研究開発法人 国立循環器病研究センター 〒564-8565
    吹田市岸部新町6-1
    06-6170-1070
           

本サイトで扱う情報は2012年9月21日以降に更新されたものとなります。「過去」の実施技術・医療機関は、 2012年9月21日以降に終了したものを掲載しています。