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実施中技術名

自己骨髄由来培養間葉系細胞移植による完全自家血管新生療法

じここつずいゆらい ばいようかんようけいさいぼういしょくによる かんぜんじかけっ ... >>
  • 適応症
    閉塞性動脈硬化症(血行再建術が困難なものであって、フォンタン分類III度またはIV度のものに限る。)
  • 内容
    骨髄から採取した間葉系細胞(幹細胞の一つで、骨や軟骨、血管、心筋細胞、神経細胞、グリア細胞、肝細胞などに分化できる能力をもつ細胞)には血管の新生能力があります。
    この先進医療は、重症の閉塞性動脈硬化症の患者さんに対して、自分の間葉系細胞を自分の多血小板血漿(抗凝固薬を加えた血液を遠心分離して得た、血小板成分を多く含む血漿)を用いて培養し、血流の低下した筋肉内に注射し、筋肉内の血流を改善しようとする技術です。
    閉塞性動脈硬化症とは、糖尿病や脂質異常症などの病気により動脈の閉塞が生じ、手足の先まで血液が行き渡らなくなる病気です。ひどくなると潰瘍や壊疽を形成し、手足の切断を余儀なくされることもあります。従来、筋肉内の血流が低下した血管に対する治療ではカテーテル治療やバイパス手術が行われていますが、そのような治療を行っても改善が困難な重症患者さんがこの治療の適応となります。
    血管新生させるには骨髄から精製した多量の間葉系細胞が必要です。しかし、多量の骨髄を患者さんから採取することは患者さんへの負担が大きくなります。さらに、これまで行われてきた間葉系細胞を培養した治療では、ヒト以外の動物由来の血漿が使用されてきたため、治療後の拒絶反応が課題でした。
    この先進医療では、患者さん自身の血液から調整した多血小板血漿を用いて培養した患者さん由来の間葉系細胞を患部に筋肉注射で移植します。患者さんから採取する骨髄の量は少量で、骨髄から精製した間葉系細胞を培養する際には患者さんからの多血小板血漿を使うことから拒絶反応を防ぐことができます。
    この先進医療により血流が低下した筋肉内の血管新生が促進されることで血流が改善し、組織障害や壊死が軽減することが期待されます。
  • がんの分類
     
  • 部位・診療科分類
  • 技術の実施期間
    2022/04/01~
  • 医療機関
    • 現在承認中の実施医療機関
    • 過去に承認されていた実施医療機関
    都道府県 医療機関名 所在地 電話番号
    東京都 東京医科大学病院 〒160-0023
    新宿区西新宿6-7-1
    03-3342-6111
           

本サイトで扱う情報は2012年9月21日以降に更新されたものとなります。「過去」の実施技術・医療機関は、 2012年9月21日以降に終了したものを掲載しています。