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実施終了技術名

経カテーテル大動脈弁植込み術

けいかてーてるだいどうみゃくべんうえこみじゅつ
この技術は「2017年9月30日」で先進医療に該当しなくなりました。
  • 適応症
    弁尖の硬化変性に起因する重度大動脈弁狭窄症(慢性維持透析を行っている患者に係るものに限る。)
  • 内容
    大動脈弁狭窄症は、心臓の左心室と大動脈の間にある大動脈弁が炎症性反応・癒着・硬化・石灰化などで機能不全になり、狭心症・失神・心不全などの症状が起こる進行性の弁膜疾患です。
    初期には症状が出にくいために、大動脈が重度の狭窄となって発見されることが多く、中でも患者さんの3割は、高齢者や重い合併症を起こしている状態とされています。
    根治のための治療には、外科手術で機能不全になった大動脈弁を人工弁に置き換える方法がありますが、この手術は胸骨を切開し、装置を通して血液を体外循環させ、心肺停止、人工心肺を使っての大きな手術であり、慢性維持透析を行っている患者さんでは、手術の適応にはなりませんでした。
    薬物療法やバルーン大動脈形成術も行われてきましたが、薬物療法は対処療法であり、バルーン大動脈形成術は外科手術よりも侵襲性(体への負担・ダメージ)が低いが治療効果が持続しにくいのが実状です。
    この治療では、カテーテルを使って、大動脈弁の人工弁に置き換えます。
    カテーテルは大腿動脈から左心室に挿入する場合と、肋間を小切開して心臓を露出させ心尖部から左心室に挿入する場合があります。いずれも全身麻酔で行います。
    まず、バルーンカテーテルを挿入し、通常のバルーン大動脈形成術を実施します。つぎに留置する生体弁を圧縮して装着したカテーテルを挿入し、体外ペーシングで数秒間の心停止状態とし折り畳まれていた生体弁を展開して、病的大動脈弁の弁口部に留置します。

    (注)この先進医療技術の旧称は「経カテーテル大動脈弁留置術」(適応症:重度大動脈弁狭窄症<弁尖の硬化変性に起因するものに限る。>)で、2013年10月1日付けで公的医療保険の適用となりましたが、保険適用から除外された慢性維持透析患者を対象に、先進医療として継続することとなりました。
  • がんの分類
     
  • 部位・診療科分類
  • 技術の実施期間
    2010/04/01~2017/09/30
  • 医療機関
    • 過去に承認されていた実施医療機関
    都道府県 医療機関名 所在地 電話番号 医療機関の実施期間
    大阪府 大阪大学医学部附属病院終了 〒565-0871
    吹田市山田丘2-15
    06-6879-5111 ~2017/09/30
             

本サイトで扱う情報は2012年9月21日以降に更新されたものとなります。「過去」の実施技術・医療機関は、 2012年9月21日以降に終了したものを掲載しています。