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実施終了技術名

自家嗅粘膜移植による脊髄再生治療

じかきゅうねんまくいしょくによる せきずいさいせいちりょう
この技術は「2016年3月31日」で先進医療に該当しなくなりました。
  • 適応症
    脊髄損傷(損傷後六月を経過してもなお下肢が完全な運動麻痺を呈するものに限る。)
  • 内容
    脊髄の機能が回復不能な損傷を受けた場合、それに伴って起こる四肢の運動麻痺や知覚の麻痺、膀胱直腸障害なども回復が望めません。慢性期脊髄損傷に対し、骨髄細胞を用いた臨床研究やES細胞・iPS細胞を用いた基礎研究が行われていますが、いまだ有効性が検証された治療法はありません。また、これらの研究には、倫理や安全性に関する問題も残っています。
    この技術は嗅粘膜を使った損傷脊髄の再生医療です。嗅粘膜は鼻腔内に存在する組織で、終生にわたって再生を繰り返す嗅神経の再生機能を担っています。
    嗅粘膜組織には、神経細胞のもととなる神経幹細胞、神経栄養因子の分泌と神経細胞の経路形成に寄与する嗅神経鞘細胞と細胞外マトリックス(細胞外基質)が含まれています。そのため、損傷で失われた脊髄の神経回路再生に必要な条件を満たしているとされます。
    まず、全身麻酔のもとに、患者さん自身の鼻腔内から内視鏡を用いて嗅粘膜組織を摘出します。摘出した嗅粘膜組織は手術室内で洗浄・細切後に、瘢痕組織を取り除いた脊髄損傷部位に移植します。移植後は少なくとも1年間は、週35時間程度のリハビリテーションプログラムを継続することで、運動麻痺などの機能障害の改善が期待できます。
  • がんの分類
     
  • 部位・診療科分類
  • 技術の実施期間
    2011/11/01~2016/03/31
  • 医療機関
    • 過去に承認されていた実施医療機関
    都道府県 医療機関名 所在地 電話番号 医療機関の実施期間
    大阪府 大阪大学医学部附属病院終了 〒565-0871
    吹田市山田丘2-15
    06-6879-5111 ~2016/03/31
             

本サイトで扱う情報は2012年9月21日以降に更新されたものとなります。「過去」の実施技術・医療機関は、 2012年9月21日以降に終了したものを掲載しています。