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実施終了技術名

解離性大動脈瘤に対するステントグラフト内挿術

かいりせいだいどうみゃくりゅうにたいする すてんとぐらふとないそうじゅつ
この技術は「2014年4月30日」で先進医療に該当しなくなりました。
  • 適応症
    保存治療が困難なスタンフォードB型解離性大動脈瘤
  • 内容
    解離性大動脈瘤では、大動脈の壁にできた亀裂(エントリー)から入り込んだ血液が血管壁を内膜と外膜の層状に引き裂き(解離)、そこにできた空間(偽腔)にも流れ込んで大きくなっていきます。薄くなった血管壁が溜まった血液によって破裂すると、死亡率はきわめて高いものになります。
    ステントグラフト(折りたたみ式の人工血管)を用いたエントリー閉鎖術は、足の付け根を数cm切開して動脈にカテーテルを挿入し、それを通してステントグラフトを病変部の血管内に留置して壁にできた亀裂をふさぐ方法です。傷が小さく、体への負担が少ないとされています。しかし、解離を起こした血管壁は弱くなっているので原則として適応とはならず、胸部や腹部を大きく切開して解離した部分を人工血管に置き換える手術が主流となっています。
    スタンフォードB型解離性大動脈瘤の場合、ほとんどは血圧を下げる内科的治療が有効で、標準的な治療法となっています。しかし、慢性期に解離部が瘤状に変化する問題があります。また、合併症を起こしたり破裂の危険性が高い場合などは、手術の適応となります。
    これまで慢性期のスタンフォードB型解離性大動脈瘤においては、ステントグラフト治療の有効性について一定の見解を得られていませんでした。しかし、大動脈解離対応型として新しく改良されたGore社製Comformable TAG thoracic endoprosthesis(以下CTAG)を用いた手術は、従来の外科手術施行時に予測される合併症発生を抑制し、安全に施行できると考えられます(JapanSCORE にて予想される手術死亡+主要合併症発生率と比較)。
    また術後の有効性と併せて解離発症からの期間ごとに比較して評価することで、慢性期の解離性大動脈瘤に対するステントグラフト治療の適用と治療方針の策定への、大きな寄与が期待できます。
  • がんの分類
     
  • 部位・診療科分類
  • 技術の実施期間
    2012/07/01~2014/04/30
  • 医療機関
    • 過去に承認されていた実施医療機関
    都道府県 医療機関名 所在地 電話番号 医療機関の実施期間
    三重県 国立大学法人 三重大学医学部附属病院終了 〒514-8507
    津市江戸橋2-174
    059-232-1111 ~2014/04/30
    大阪府 社会医療法人大道会 森之宮病院終了 〒536-0025
    大阪市城東区森之宮2-1-88
    06-6969-0111 ~2014/04/30
    大阪府 大阪大学医学部附属病院終了 〒565-0871
    吹田市山田丘2-15
    06-6879-5111 ~2014/04/30
    兵庫県 東宝塚さとう病院終了 〒665-0873
    宝塚市長尾町2-1
    0797-88-2200 ~2014/04/30
    大分県 大分大学医学部附属病院終了 〒879-5593
    由布市挾間町医大ヶ丘1-1
    097-549-4411 ~2014/04/30
             

本サイトで扱う情報は2012年9月21日以降に更新されたものとなります。「過去」の実施技術・医療機関は、 2012年9月21日以降に終了したものを掲載しています。