
インターフェロンα皮下投与およびジドブジン経口投与の併用療法
いんたーふぇろんあるふぁ ひかとうよ および じどぶじんけいこうとうよの へいよ ... >>
|
![]() |
- 成人T細胞白血病リンパ腫(症候を有するくすぶり型または予後不良因子を有さない慢性型のものに限る。)
- 成人T細胞白血病リンパ腫は、ヒトT細胞白血病ウイルス1型(HTLV-1)に感染することで発症する血液のがんです。主な感染経路は母子感染や性行為、輸血などで、感染してから数十年後に、全身のリンパ節の腫れ、皮膚の赤い発疹やしこり、下痢、腹痛などが起こります。また、免疫力が低下して、健康な人ではかからないような感染症にかかりやすくなるほか、進行するとさまざまな臓器に障害が起こり、放置すると命にかかわります。現在、日本国内にHTLV-1感染者は約108万人いるといわれており、感染者の数%が成人T細胞白血病リンパ腫を発症するとみられています。
成人T細胞白血病リンパ腫は、病態によって「急性型」「リンパ腫型」「慢性型」「くすぶり型」に分類され、「慢性型」はさらに予後不良因子の有無によって分けられます。くすぶり型と予後不良因子を有さない成人T細胞白血病リンパ腫は悪性度が低く、経過観察を行うのが基本ですが、皮膚症状がある場合はそれに対する治療を行います。また、途中で急性型やリンパ腫型へと移行することがあり(急性転化)、その場合は急速に症状が進行することが多いため、早急な治療が必要になります。
この先進医療は、症候を有するくすぶり型、または予後不良因子を有さない慢性型の成人T細胞白血病リンパ腫の患者さんに対して、インターフェロンαの皮下注射とジドブジンの内服投与を行います。インターフェロンαは、ウイルスや腫瘍細胞の増殖を抑制する薬で、ジドブジンはHIV治療に用いられることが多い抗ウイルス薬です。これらを併用することで、症状の緩和、急性転化の防止、生存の延長をもたらすことが期待されます。当初10日間の入院治療から行われ、以後は外来通院による治療が行われます。 - 2013/08/01~
- 現在承認中の実施医療機関
- 過去に承認されていた実施医療機関
都道府県 医療機関名 所在地 電話番号 千葉県 国立研究開発法人 国立がん研究センター 東病院 〒277-8577
柏市柏の葉6-5-104-7133-1111 東京都 国立研究開発法人 国立がん研究センター中央病院 〒104-0045
中央区築地5-1-103-3542-2511 福岡県 産業医科大学病院 〒807-8556
北九州市八幡西区医生ヶ丘1-1093-603-1611
本サイトで扱う情報は2012年9月21日以降に更新されたものとなります。「過去」の実施技術・医療機関は、 2012年9月21日以降に終了したものを掲載しています。