この先進医療は、婦人科検査用の器具を使って子宮内膜を擦って軽微な損傷を起こすことにより、胚の着床・妊娠率を向上させることを目指す技術です。
胚（受精卵）を子宮に戻す胚移植は黄体期（排卵が終わってから月経が開始するまでの期間。黄体から分泌されたプロゲステロンの作用により、子宮内膜は胚が着床しやすい状態に変化します）に実施します。胚移植を予定している一周期前の黄体期に、子宮内膜細胞を採取する器具（婦人科用剥離子）を子宮頸管に挿入し、子宮内膜腔まで進めた後に、同じ方向に数回回転させて子宮内膜を擦ります。その翌周期に胚移植を行います。
適応症は、卵管性不妊や男性不妊などの不妊症であって、着床や妊娠の反復不成功のケースです。
この先進医療により、不妊治療において反復して妊娠に至らなかったケースでも、妊娠に至る可能性が期待できます。

 

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2022/04/01～