- 悪性腫瘍(65歳以上の患者に係るものに限る。)
- この先進医療は、ラメルテオンという不眠症の治療薬(メラトニン受容体アゴニスト)をせん妄発症の抑制のために用いる治療法です。
せん妄とは病気の症状が重いときや手術などにより、意識がくもってぼんやりしている、話のつじつまが合わない、もうろうとしている、日時や場所、さらには家族がわからなくなるなどの症状を起こす病態をいいます。
特に高齢者の場合、手術をきっかけにせん妄を発症することがあり、がんなど、もとになっている病気の治療成績に悪影響を与え、看護の人手もかかるようになるなど、医療経済の負担も大きくします。
この先進医療では、手術の前後にラメルテオンを経口もしくは経鼻胃管から投与します。
ラメルテオンは、不眠の改善に加え、抗炎症作用が期待される薬剤であり、この作用によりせん妄の抑制につながることが期待されます。適応はがんの手術をした患者さんで、せん妄のリスクが高い65歳以上の高齢者です。
この先進医療により、せん妄の発症が減ることが期待されます。 - 2022/04/01~
- 現在承認中の実施医療機関
- 過去に承認されていた実施医療機関
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