- 切除が不可能なEGFR遺伝子増幅陽性固形がん(食道がん、胃がん、小腸がん、尿路上皮がんまたは乳がんに限る。)
- この先進医療は、EGFR遺伝子の変異によりEGDFたんぱくの増幅が生じている食道がんや胃がんなどの固形がんの患者さんに対し、抗EGFR抗体(EGDFたんぱくに結合してEGDFたんぱくの機能を抑制する)薬であるネシツムマブを静脈内に投与する治療法です。
がんのなかには、細胞の表面にEGFRという細胞増殖を促進するたんぱくを持つタイプがあります。このタイプの頻度は少ないものの、一定数の患者さんがいることががん遺伝子パネル検査によってわかっています。EGFR遺伝子の増幅が認められると(陽性)、予後(治療見通し)が不良となりますが、今まではがん種ごとに標準治療が行われてきました。
これに対してネツシムマブにはEGFRたんぱくを標的にしてその機能を阻害し、がん細胞の増殖を抑える作用があり、EGFRたんぱくを持つことが多い肺がんの治療薬として、すでに保険適用されています。
この先進医療により、手術による切除ができないEGFR遺伝子増幅陽性固形がんの患者さんに対する治療法の選択肢が増え、がんが縮小したり、治療効果が改善することが期待されます。 - 2022/09/01~
- 現在承認中の実施医療機関
- 過去に承認されていた実施医療機関
都道府県 医療機関名 所在地 電話番号 埼玉県 埼玉県立がんセンター 〒362-0806
北足立郡伊奈町大字小室780048-722-1111 千葉県 国立研究開発法人 国立がん研究センター 東病院 〒277-8577
柏市柏の葉6-5-104-7133-1111 東京都 国家公務員共済組合連合会 虎の門病院 〒105-8470
港区虎ノ門2-2-203-3588-1111 東京都 慶應義塾大学病院 〒160-8582
新宿区信濃町3503-3353-1211 神奈川県 聖マリアンナ医科大学病院 〒216-8511
川崎市宮前区菅生2-16-1044-977-8111 愛知県 愛知県がんセンター 〒464-8681
名古屋市千種区鹿子殿1-1052-762-6111 愛知県 国立大学法人 名古屋大学医学部附属病院 〒466-8560
名古屋市昭和区鶴舞町65052-741-2111 京都府 京都大学医学部附属病院 〒606-8507
京都市左京区聖護院川原町54075-751-3111 大阪府 近畿大学病院 〒589-8511
大阪狭山市大野東377-2072-366-0221
本サイトで扱う情報は2012年9月21日以降に更新されたものとなります。「過去」の実施技術・医療機関は、 2012年9月21日以降に終了したものを掲載しています。