- 胃切除後の進行性胃がん(腹膜に転移しているもの、腹腔洗浄細胞診が陽性であるものまたはステージIIもしくはIIIであって肉眼型分類が3型<長径が8cm以上のものに限る。>もしくは4型であるものに限る。)
- 副作用の少ない抗がん薬のパクリタキセルを、埋め込み型腹腔用ポートを使って腹腔内の病変部に直接投与する化学療法です。
胃切除後の進行性の胃がんは胃や腸などを覆う腹膜に転移しやすく、腹膜転移が起こると手術だけで根治することはできなくなります。そこで胃切除手術後の化学療法ではS-1やシスプラチン(抗がん薬)を使いますが、再発率が高いだけでなくシスプラチンの副作用により吐き気や食欲不振も見られるため、治療ができない場合もあります。
パクリタキセルは、卵巣がん、乳がん、胃がんなどについては、静脈内投与が保険適用となっていますが、この先進医療技術はパクリタキセルを直接的に腹腔内へ反復投与させるものです。
静脈からの投与に比べて、腹水のある患者さんでは腹水内の薬剤濃度が1,000倍以上となり、1回の投与で数日間薬剤が高濃度で保たれます。腹腔内または腹膜表面のがん細胞に対しては、静脈内投与を上回る効果が期待されます。
方法としては、胃、および周辺の第1群リンパ節および第2群リンパ節を切除する際、腹腔内投与用の皮下埋め込み型腹腔用ポートを挿入し、1コース14日間として第1回目の投与(1回60mg/m2)を行います。その後28日のコースを2回行い、終了後は標準の全身的な化学療法、S-1やシスプラチンを使用した治療を行います。 - 2010/07/01~2015/04/30
- 過去に承認されていた実施医療機関
都道府県 医療機関名 所在地 電話番号 医療機関の実施期間 山形県 山形県立中央病院 〒990-2292
山形市大字青柳1800023-685-2626 ~2015/04/30 群馬県 国立大学法人 群馬大学医学部附属病院 〒371-8511
前橋市昭和町3-39-15027-220-7111 ~2015/04/30 千葉県 千葉県がんセンター 〒260-8717
千葉市中央区仁戸名町666-2043-264-5431 ~2015/04/30 千葉県 東京慈恵会医科大学附属柏病院 〒277-8567
柏市柏下163-104-7164-1111 ~2015/04/30 東京都 東京慈恵会医科大学附属病院 〒105-8471
港区西新橋3-19-1803-3433-1111 ~2015/04/30 神奈川県 神奈川県立がんセンター 〒241-8515
横浜市旭区中尾2-3-2045-520-2222 ~2015/04/30 石川県 金沢医科大学病院 〒920-0293
河北郡内灘町大学1-1076-286-3511 ~2015/04/30 愛知県 愛知県がんセンター 〒464-8681
名古屋市千種区鹿子殿1-1052-762-6111 ~2015/04/30 愛知県 国立大学法人 名古屋大学医学部附属病院 〒466-8560
名古屋市昭和区鶴舞町65052-741-2111 ~2015/04/30 大阪府 地方独立行政法人大阪府立病院機構 大阪急性期・総合医療センター 〒558-8558
大阪市住吉区万代東3-1-5606-6692-1201 ~2015/04/30 大阪府 近畿大学病院 〒589-8511
大阪狭山市大野東377-2072-366-0221 ~2015/04/30 兵庫県 兵庫県立淡路医療センター 〒656-0021
洲本市塩屋1-1-1370799-22-1200 ~2015/04/30 兵庫県 市立伊丹病院 〒664-8540
伊丹市昆陽池1-100072-777-3773 ~2015/04/30 福岡県 九州大学病院 〒812-8582
福岡市東区馬出3-1-1092-641-1151 ~2015/04/30
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