- 閉経後のホルモン感受性の乳がん(長径が5cm以下であって、リンパ節転移および遠隔転移しておらず、かつ、エストロゲン受容体が陽性であって、HER2が陰性のものに限る)
- 乳がんの治療は、手術を中心に放射線療法、薬物療法を組み合わせて行われます。薬物療法には化学療法とホルモン療法があります。「エストロゲン受容体陽性かつHER2(ハーツ―)陰性で、腫瘍の大きさ(最も長いところ)が5cm 以下」の乳がんは、乳がん全体の約半数を占め、薬物療法ではホルモン療法が第一選択となります。エストロゲンは女性ホルモンの一種で、HER2はタンパク質の一種です。
エストロゲン受容体陽性で閉経後の乳がんの患者さんの場合、手術前にホルモン療法を行うことで腫瘍が小さくなれば、乳房を温存できる可能性が高まります。ただし、腫瘍縮小効果は45%程度です。
一方、乳がん手術後のホルモン療法にゾレドロン酸を併用した場合、再発・転移抑制効果があることが示されており、このゾレドロン酸を手術前のホルモン療法に併用することで、ホルモン療法を単独で行った場合よりも、腫瘍縮小効果が増すことを期待するのがこの先進医療です。
術前ホルモン療法としてレトロゾール(エストロゲンの生成を抑制する薬)の経口投与開始後28 日に、ゾレドロン酸を1 回点滴にて静脈注射します。そしてレトロゾールを24 週間経口投与した後に、乳がんの手術を行います。
従来の術前ホルモン療法よりも腫瘍縮小効果が増せば、乳房の温存の可能性を高めるとともに、乳房の切除範囲が小さくなることで患者さんのQOLや予後(治療後の経過)の改善が期待されます。 - 2013/07/01~2016/06/30
- 過去に承認されていた実施医療機関
都道府県 医療機関名 所在地 電話番号 医療機関の実施期間 東京都 東京医科大学病院 〒160-0023
新宿区西新宿6-7-103-3342-6111 ~2016/06/30 東京都 東京都立駒込病院 〒113-8677
文京区本駒込3-18-2203-3823-2101 ~2016/06/30 愛知県 愛知県がんセンター 〒464-8681
名古屋市千種区鹿子殿1-1052-762-6111 ~2016/06/30 京都府 京都府立医科大学附属病院 〒602-8566
京都市上京区河原町通広小路上ル梶井町465075-251-5111 ~2016/06/30 京都府 京都大学医学部附属病院 〒606-8507
京都市左京区聖護院川原町54075-751-3111 ~2016/06/30 大阪府 関西医科大学附属病院 〒573-1191
枚方市新町2-3-1072-804-0101 ~2016/06/30 大阪府 公益財団法人田附興風会医学研究所 北野病院 〒530-8480
大阪市北区扇町2-4-2006-6312-1221 ~2016/06/30 大阪府 独立行政法人国立病院機構 大阪医療センター 〒540-0006
大阪市中央区法円坂2-1-1406-6942-1331 ~2016/06/30 兵庫県 社会医療法人神鋼記念会 神鋼記念病院 〒651-0072
神戸市中央区脇浜町1-4-47078-261-6711 ~2016/06/30 福岡県 独立行政法人国立病院機構 九州がんセンター 〒811-1395
福岡市南区野多目3-1-1092-541-3231 ~2016/06/30
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