
食道がんの根治的治療がなされた後の難治性の良性食道狭窄に対する生分解性ステント留置術
しょくどうがんのこんちてきちりょうがなされたあとの こんちせいのりょうせいしょく ... >>
この技術は「2015年7月31日」で先進医療に該当しなくなりました。
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- 食道がんの根治的治療がなされた後の難治性の良性食道狭窄(内視鏡による検査の所見で悪性ではないと判断され、かつ、病理学的見地から悪性ではないことが確認されたものであって、従来の治療法ではその治療に係る効果が認められないものに限る)
- 食道がんの根治的治療として、食道切除術、内視鏡を用いた粘膜切除術や粘膜下層剥離術、放射線療法、化学療法などが行われます。こういった治療の後に、食道の一部が狭くなって食物が通りにくくなる食道狭窄が起こることがあります。
食道狭窄の治療法として、内視鏡を用いて狭窄部を広げる内視鏡的食道拡張術が行われます。これまでの主流は、バルーン拡張術(EBD)と硬性ブジー法の2つの方法でした。
バルーン拡張術とは、内視鏡の先端についたバルーン(風船)と呼ばれる拡張器を狭窄部に固定し、ふくらませることによって狭窄部を広げる方法です。
硬性ブジー法とは、内視鏡を用いて狭窄部にガイドワイヤを通し、このワイヤを使ってブジーと呼ばれる円錐状の筒を、細い筒から太い筒に交換しながら狭窄部を広げる方法です。
この先進医療は、バルーン拡張術や硬性ブジー法などの既存の治療法を繰り返し受けても狭窄の改善がみられない難治性食道狭窄の患者さんに対して、内視鏡を使って生分解性ステント(BDステント)を狭窄部に留置し、改善状態の長期継続を図るものです。
生分解性ステントは、手術で用いる吸収される糸の素材・ポリジオキサノンを使用しているので、加水分解反応することにより、留置後約1か月半から3か月程度でステント構造が分解・吸収されます。このため、ステントを抜き去る必要がなく、抜き去る際の合併症の発生がないという利点があります。
生分解性ステントの長さは60mm、80mm、100mmの3種類があり、狭窄の度合いに応じたステントが選択されます。
長期間にわたり治療を繰り返したり、食事の通過障害に伴う症状が続いたりして、身体的・精神的・経済的な苦痛を伴うことが多かった難治性食道狭窄の患者さんにとって、この治療法は既存の食道拡張術に代わる新しい治療法として、期待されます。 - 2013/05/01~2015/07/31
- 過去に承認されていた実施医療機関
都道府県 医療機関名 所在地 電話番号 医療機関の実施期間 千葉県 国立研究開発法人 国立がん研究センター 東病院 〒277-8577
柏市柏の葉6-5-104-7133-1111 ~2015/07/31 東京都 国立研究開発法人 国立がん研究センター中央病院 〒104-0045
中央区築地5-1-103-3542-2511 ~2015/07/31 静岡県 静岡県立静岡がんセンター 〒411-8777
駿東郡長泉町下長窪1007055-989-5222 ~2015/07/31 京都府 京都大学医学部附属病院 〒606-8507
京都市左京区聖護院川原町54075-751-3111 ~2015/07/31
本サイトで扱う情報は2012年9月21日以降に更新されたものとなります。「過去」の実施技術・医療機関は、 2012年9月21日以降に終了したものを掲載しています。