- 胃粘膜下腫瘍(長径が1.1cm以上であり、かつ、3cm以下のものに限る。)
- この先進医療は経口内視鏡を使って胃の一部を切除する治療法です。
胃壁は内側から粘膜層、粘膜下層、固有筋層、漿膜(しょうまく)下層、漿膜の5層からなり、最も内側にある粘膜の下にできた腫瘍を「胃粘膜下腫瘍」といいます。
現在、胃粘膜下腫瘍に対して行われている標準治療は、開腹または腹腔鏡下の外科手術です。また近年、腹腔鏡と経口内視鏡を併用した腹腔鏡・内視鏡合同手術(LECS)が開発され、2014年に健康保険が適用されるようになりました。
この先進医療では、経口的に腫瘍の回収が可能なサイズ(長径1.1cm以上、かつ3cm以下)の胃粘膜下腫瘍に対して、経口内視鏡のみを用いて治療を行います。
腫瘍が胃壁の固有筋層にまで及んでいる場合は、腫瘍と腫瘍付着部の固有筋層を含む胃壁の全層を切除し(その結果、胃を穿孔することになります)、穿孔した部分の胃の縫合を行います。
一方、腫瘍が胃壁の固有筋層の浅い部分に及ぶものの深い部分には及んでいない場合は、腫瘍と腫瘍が及んでいる固有筋層のみを切除し(この場合、漿膜を傷つけていないため胃は穿孔していません)、切除部の胃の内側に残された傷はクリップなどを用いて閉鎖します。
従来の治療法とは異なり腹部を切開する必要がなく、胃壁の損傷も最小限で済むことから、胃粘膜下腫瘍の患者さんの負担の軽減が期待されます。 - 2020/09/01~
- 現在承認中の実施医療機関
- 過去に承認されていた実施医療機関
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港区西新橋3-19-1803-3433-1111 東京都 慶應義塾大学病院 〒160-8582
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文京区千駄木1-1-503-3822-2131 東京都 日本赤十字社東京都支部 大森赤十字病院 〒143-8527
大田区中央4-30-103-3775-3111 東京都 杏林大学医学部付属病院 〒181-8611
三鷹市新川6-20-20422-47-5511 神奈川県 横浜市立大学附属市民総合医療センター 〒232-0024
横浜市南区浦舟町4-57045-261-5656 石川県 石川県立中央病院 〒920-8530
金沢市鞍月東2-1076-237-8211 静岡県 静岡県立静岡がんセンター 〒411-8777
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大阪市中央区大手前3-1-6906-6945-1181 兵庫県 社会医療法人愛仁会 明石医療センター 〒6740063
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